PSAに提出する際にそのカードがPSA10に値するのかどうか・・・その状態を判断するのは当たり前の話だと思います。
センタリング・エッジやコーナー・表面の傷等々、これらを肉眼だけで正確に判断するのは、実はかなり難しいものです。
PSA10はある程度コツを掴めれば目視でも取れる人もいるでしょう。ただより正確に選別をしてオールPSA10を狙いたいというのであれば「事前にどれだけ正確に状態を見極められるか」が鑑定結果を大きく左右します。
PSA9になるだけで価値が落ちるのであれば、PSA10を狙うのは必然です。
自分はPSAの提出歴というものはまだ浅いですが、妥協せずに選別した結果、SAR系のカードは今のところすべてPSA10を取っています。
そこで今回は、実際にトレーディングカードを選別する際に自分が使っている道具を紹介しながら、それぞれが「なぜ必要なのか」「どう使うのか」を解説していきたいと思います。これからカードをPSAに提出しようと考えている方の参考になればと思っています。
ルーペは実は要らない
まず、カードの状態をチェックしようと思ったとき、多くの人が最初に候補に挙げるのが「ルーペ」ではないでしょうか。自分も最初はそう思っていましたし、実際に購入して使っていました。
スリーブにカードを入れてその上に定規を当てて、上下左右のセンタリングを測定する。
これは当たり前の流れです。
しかし結論から言うと、ある出来事をきっかけに全く出番がありませんでした。
理由はシンプルで、後述するスマホの拡大鏡で十分すぎるほど代用できてしまったからです。これは次の「実際に使っている道具」で紹介しようと思います。
実際に使っている道具
では、実際に自分がPSAに提出する際に使っている道具を紹介したいと思います。
まずは先ほど否定したセンタリングの測定や傷の有無を確認する際に必須なルーペではなく何で代用しているのかをまとめたいです。
スマホの拡大鏡アプリ
とあるインフルエンサーが
ポケモンカードでは自分はルーペを使ってセンタリングを調べています!
こういったツイートを目にしました。ご丁寧にamazonのリンク付きで紹介していました。
自分もルーペを使っていたので概ね同意はしていたのですが・・・
ただ、そこ引用リツイートに
いやいや笑 これがあればそんなもん使わなくても良いから笑

と拡大鏡を使った画像を挙げていました。
確かにルーペを使っていると、カードが上下逆に映ってしまって扱いに慣れが必要だったりします。これはルーペなどの凸レンズには、見る対象との距離によって見え方が変わる性質があるからですね。
それが拡大鏡を使えば、ピント合わせという面倒くささは一切なし。
両目で見れるので視野は広く、大画面でスクショを保存もできるので後から見返すことが可能。誰でも直感的に使えます。初心者にもむしろこっちの方がオススメだったりします。

この拡大鏡機能は、基本的にスマートフォンに標準搭載されていることが多く、インストール不要で使えると思います。
実際にこれを見たら、少なくとも自分はルーペは使えなくなりました。少なくともルーペにお金をかけたくない場合は拡大鏡で良いと思います。
三角スケール or 定規 どちらか
次に実際の左右の比率を測定する際に必要な「定規」です。
自分は三角スケールを使っていますが、結論から言うと別にどちらでも構わないと思っています。
なぜなら、センタリング測定に必要なのは「実際のmm数」ではなく、左右(上下)の余白の比率だけだからです。
例えば左側が2.2目盛り、右側が2.8目盛りだったとします。
この場合、合計5.0目盛りのうち2.2:2.8という比率により、左右は44:56というセンタリングの数値が算出できます。これだとPSA10の基準から外れてPSA9になる可能性があります。
つまり、目盛りの単位が実際に何mmを指しているかは一切関係なく、あくまで「同じ基準の目盛りで左右をどれだけの比率で測れているか」が重要なわけです。
そう考えると、定規でも三角スケールでも、同じ目盛り線で左右を測って比率さえ出せれば、測定としては何の問題もありません。
であれば、自分は定規ではなく、より細かい目盛りが複数ある三角スケールを使っているわけです。
これはあくまで「好みの問題」です。普段使っている透明な定規で十分正確に比率が出せるなら、わざわざ三角スケールを新しく買う必要はありません。大事なのは道具そのものではなく、比率で判断という考え方の方だと思います。
ブラックライト
地味に見落とされがちなのが「そのカードが傷なしの美品であるか」というチェックです。その場面で使われるのがブラックライトです。
トレーディングカードは紙やインク、コーティングなどの素材によって紫外線への反応が異なります。そのため、ブラックライトを当てることで本物と偽物の違いが見つかる場合があります。
そして白カケのある部分に対して同じ色で塗りつぶし、傷を隠して美品に見せるインクドの判別にも役に立ちます。
個人的にはそのインクドの判別に使うのがメインだと思っています。
フリーマーケットではたまに見る被害報告ですが、ブラックライトによって周りと違った濃い色で浮かび上がって見えることがあります。
⚠️インクド品の注意喚起⚠️
皆さんワンピのインクドがどれだけ分かりにくいか知ってますか?
前回のワンピバブルの時にコミパラや高額帯によく見られたインクド品ですが、通常のライトでは全く分かりません。
ブラックライトで照らしてよく見ると判別できる
そのぐらい厄介です。… pic.twitter.com/BO7yTGLEyT— こーき@ポケカ (@Koukiboxing1) January 22, 2026
高額なカードであれば
「そもそも本物かどうか」
「インクドではないか」
については、選別以前の大前提です。
せっかく状態が良くても(良さそうに見えても)、鑑定に出した結果本物と認められなければ意味がありません。また、ブラックライトはPSAケースが本物かどうかの判別にも使えるため、自分では鑑定に出さない人であっても、PSA鑑定済みカードを購入する機会があるなら持っていて損はないアイテムです。
ただ実際には偽物でも反応を真似しているものがあったりするのでブラックライトがあれば大丈夫というわけではない点は留意が必要です。
そして使用上の注意点としては、ブラックライトは短時間の確認用途であれば基本的に問題はないと思いますが、光源を直接見続けたり、長時間照射したりすることは避けたいところです。目への負担やカードの劣化につながる可能性が出てきます。
専用品 vs スマホ、どっちがいいかの比較を簡単に
専用品というのは、最初に挙げたルーペのような用途に特化した道具です。
スマホで代用できるという結論付けましたが、こういったモノは他にもあります。
それがペンライトです。カードの凹みや傷を確認する際に使われますが、正直スマホのライトだったり部屋の明かりでも十分に分かります。
ただ、スマホにはないメリットというのも、もちろんあるわけです。
ルーペとスマホの拡大鏡アプリ
ルーペのメリットを無理やり考えないといけないほどに自分はルーペよりもスマホのアプリを使います。
ルーペは光学レンズによる拡大なので画質の劣化が少なく、電池切れやアプリの不具合を気にする必要もないくらいですかね。
それくらいアプリの方が気軽さという点で大幅に勝っていると思っています。
ペンライトとスマホのライトや部屋の明かり
明かりでカードを反射させて傷や凹み等がないか確認しますが、その際に使われるペンライトも部屋やスマホで代用できることが多いです。
実際、カードを少しずつ傾けながら光を反射させれば、表面の線傷や凹みはある程度発見できるわけです。
ペンライトのメリットに関しては光を当てる角度や位置を細かく調整しやすく、必要な部分だけを集中的に照らせる点です。
カードショップに赴く際に店内が薄暗いとペンライトが必要になってきます。
店員の目の前でカードを確認する際もペンライトを取り出すのか、それともスマホを取り出して照らすのかという点も印象的には自分は前者寄りです。
ただ、まずは手元にあるスマホや照明を活用するだけでもPSA10の選別は十分可能であって「必要に応じてペンライトを活用する」で良いというのが率直な感想です。
さいごに
カードの選別に関して自分は最初はルーペや専用品が必須だと思っていました。しかし色々試した結果、現在はスマホの拡大鏡や手元にある道具を活用しながら選別を行っています。
もちろん、人によって使いやすい道具は異なります。ルーペが合う人もいれば、ペンライトが手放せない人もいるでしょう。
ただ、これからPSA提出を始める方であれば、まずはセンタリングを確認する際はスマホの拡大鏡と定規。傷や凹みは部屋やスマホの明かりで十分だと思います。
必要に応じてブラックライト。興味があればルーペやペンライト等追加していく流れでも大丈夫でしょう。
PSA10を狙う上で大切なのは、高価な道具を揃えることではなく、カードの状態を正しく確認できる環境を作ることだと思っています。