つい最近の5月の中頃。
PSAが一部の鑑定サービスレベルの受付停止と納期変更を通知しました。
【一部サービスレベルの受付停止・予定納期変更のお知らせ】
平素よりPSA Japanをご利用いただき、誠にありがとうございます。
この度、PSA USを含む全社的な方針に基づき、一部サービスレベルの受付停止および予定納期を改定させていただくこととなりました。… pic.twitter.com/20xGxI0eAc
— PSA Japan (@PSAcardJapan) May 14, 2026
具体的な内容は
- バリューバルク
- バリュープラス
- バリューマックス
のプランを停止。
生きているプランはありますが
- バリュー(納期延長90→160営業日)
- レギュラー(納期延長30→60営業日)
という形になっています。
なぜそのようなことになってしまったのか・・・。
理由としては、物理的な限界を超えた需要の拡大によって鑑定が追いつけず
- 拠点を増やす
- 人材を増やす
- 偽造品を排除する独自のテクノロジー導入
上記の準備のため、一時的に入口を絞って体制強化を進めている段階なのかもしれません。

確かに2024年の段階では、IDが#85000000台だったのに対して

2026年では#153000000台になっており、この2年間で6800万ほど鑑定枚数が増えています。
2024年だけでPSAは約1534万枚を鑑定したってデータがありますが、それを優に超えていて負担というものがエグいことになっています。
さらに品質を維持するわけですから、遅かれ早かれ改革が必要だったことが分かります。
つまり、今回のPSAの受付停止は単なる一時的な混乱ではなく、「需要が想定を超えたことで、PSAそのものが次の段階へ移行しようとしている」とも言えます。
では、こういった状況でどう立ち回るべきなのか。自分はどう立ち回るのかをまとめていきたいと思います。
PSAの受付停止で“素体カード”はどうなるのか
- バリューバルク
- バリュープラス
- バリューマックス
これらのプランが停止されるとどうなるのか。
まず、バリューバルクとバリューの明確な違いは料金です。
バリューバルクは最低でも20枚することによって1枚あたりの鑑定料が3980円で低価格帯のカードを鑑定するのであれば、このプランを選ぶのが最適です。
このプランが受付停止になったのであれば、ポケモンカードでいう、AR(アートレア)やそれ以外の1万円前後のカードを鑑定したいのであれば1枚あたりの鑑定料が4980円のバリューを選ばなければなりません。
PSA鑑定で利益を出したいのであれば、特にARの鑑定はコスパがかなり悪くなります。つまり、以前よりかはARのカードの素体が市場に流れやすくなる可能性があります。
バリュープラス・マックスは申告価格8万以下と15万以下のプランでこれらが受付停止されるのであれば、バリューレギュラーを選ばなければなりません。
つまり、申告価格が15万円以下のカードでも無理やり25万円以下にしなければならず、鑑定料も1枚あたり11980円かかることになります。
実質的に3~4000円の値上げになるわけですが、これを嫌って提出を躊躇してしまう人がいてもおかしくはないと思います。美品のカードでもPSAへ提出せずに少し値段を上げて素体で売る人がいるかもしれません。
つまり、自分がもしもその値上げを受け入れるのであれば、PSAの提出者は減るわけですから、美品の素体に巡り合う機会は増える可能性があると思っています。
立ち回る候補
バリューバルクが復活を想定して低価格帯のカードを集めておく
今までは
「これPSA10行けそう」
自分で出すって人が多かったでしょう。
ただ今回で、
- 納期長い
- 鑑定料高い
- 資金拘束長い
になってしまい、そこで
「面倒だから素体で売るか」
という人が増える可能性あるわけです。
ポケモンカードであれば、PSA候補個体のAR・中価格帯SAR・中価格帯プロモあたりが市場に流れやすくなる”可能性があります。
それらのカードをバリューバルクの受付停止が解除されるまでひたすら集めておくというのが一つの立ち回り候補になります。
◆メリットとしては
バルク復活時に一気に提出できることです。
もしも納期が改善しバルクが再開するとなるとみんな一斉に提出し始めるでしょう。
その時に、「既に美品在庫を持ってる人」は強いです。
PSA10の期待値が高い個体を抱えてると、一気にPSA提出へ動ける可能性があります。
◆デメリットとしては
在庫の拘束が重いです。
素体の資金が固定され、キズがつかないよう保管リスクもあります。
そして一番怖いのが、PSAが高価格路線や利益率重視へ舵を切ってバルクが復活しなかったときです。
当たり前に在庫を抱えて泣きをみることになります。
ほかにもみんなが同じことを考えている場合、溜め込まれてた提出待ちのカードが一気に流れると、PSA10枚数急増し希少性が薄れるカードも出る可能性もあるでしょう。
BGSサービスを利用する
次にPSA以外の鑑定サービスを利用する手です。
PSA受付停止の逃げ道の手段として次点でBGSが候補に挙がります。
今すぐ鑑定したいカードであれば、PSAの納期を考えればBGSへ流した方が早く帰ってきます。
バリューの160日営業というのは7カ月くらいはかかることになります。
◆メリットとして
混雑状況によってはそこから遅延する可能性もあるため、できるだけ早く鑑定して欲しいカードがあるのであれば、BGSを利用するメリットは大きいでしょう。
そして、超美品証明として強くBGS10を取得できたカードは、PSA10以上の価値を持つケースもあります。
すべての評価項目で最高評価を獲得したカードには「ブラックラベル」が与えられ、このブラックラベルは流通数そのものが極端に少なく、PSA10を大きく上回る価値として捉えられることも珍しくありません。
◆デメリットとして
BGS10がそもそも厳しいです。PSAであれば10取れたものがBGSだと9.5評価だったりするケースもあります。
そして
黒BGS10>>>>BGS10>>PSA10>BGS9.5
という価値基準を持っている人もおり、結果的にPSAへ提出した方が良いカードが出てきます。
そして、PSAでは国内に支社があり、分からなくともすぐに情報を集められ、日本ユーザー向けの環境がかなり整っています。
一方でBGSはアメリカへの提出が前提で英語のやり取りや配送のリスクもあり、初心者にはややハードルが高い傾向があります。
加えて、日本のコレクターは「統一感」をかなり重視する人も一定数いると感じています。
であれば、
「コレクション全部PSAだからPSAが欲しい」
という人は普通にいるでしょう。
日本では馴染みがないので買い手が多いのか疑問です。
さいごに:必要とされるスキル
PSAの鑑定料や納期の延長、それによってBGSの鑑定を利用する人など、今後は提出環境そのものが大きく変化していくと予想します。
その中で、特に重要になってくるのが「カード選定の精度」です。
今までは、
「ワンチャン10だったらなぁ~」
ができました。
ただ鑑定料1万前後になると、
PSA9で鑑定コストを回収しづらいケースが鑑定枚数によって普通に増えます。
納期が長くなることもあって、回転枚数による数で勝負よりも質を重視した方がいい段階に来ていると思います。
今後の受付状況や市場変化によっては、立ち回りも変わってくるとは思いますが、まずは
- 本当にPSA10を狙える個体なのか
- 長期間寝かせる価値があるカードなのか
- 将来的に需要が残るカードなのか
これらを以前よりシビアに見極める必要があると感じています
これからは、「とりあえず出す」ではなく、「厳選して出す」時代に入っていくのかもしれません。