
昨年の12月。世間ではクリスマスや年末年始に何をするのかと盛り上がっている中、自分は30歳という年齢で正社員を退職しました。
大学を中退後、バイトを転々としながらゲーム三昧。気が付けばもうすぐアラサー。
26歳の頃、実家で生活していた時期があり、両親が自分の将来について心配している様子を感じる場面がありました。
直接言われたわけではありませんが、
「そろそろ働き方を考えないといけない年齢なんだな」
と意識するきっかけになりました。
理由としてもうるさい親を黙らすためが大きかったです。ただ少なからず、負い目というものを感じていましたし、確かにこの頃は飲食のバイトをしていたのですが、運営状況の悪化によってシフトが激減していたので安定した収入も欲しかったです。
働くかと決意するタイミングとしてはベストだったのかなと感じていました。
そして何社か受けて正社員になるものの、ここからまた会社を転々するはめになります。
理由は後々、どこかで別記事で書ければいいなとは思うのですが、工場→港→製造と転職をしました。
この製造業は大きな会社で大企業という枠組みに入る部類だと思います。超一流ではないですが、知っている人は知っているような企業です。
まず働いてびっくりしました。有休は自由に取れるし完全週休二日でGWとお盆と年末年始は10日くらいの長期休暇。それに加えて毎年ポイントがもらえて2万円分くらいは制限はあるものの何か買い物とかもできたり・・・と他の会社とは違って充実していました。ボーナスも不景気だろうが必ず貰えて、額の減少もないと面接時に言われました。
ここならおそらく、一生安定しながら働けるんだろうなと思いました。
ただそんな自分にはもったいないような会社を退職したんですよね。いろいろあって結果的に、正社員を辞めてフリーターという働き方を選びました。
大企業で働いていたのにフリーターになった理由
そもそも自分は、一般的な働き方が合わないタイプだと感じるようになりました。
朝早くに起きて夜遅くに家に帰る。そして風呂とご飯を済ませた後に生まれるほんの数時間の余暇。それが終わったら就寝してまた朝起きて労働準備。
それを月曜日・火曜日・水曜日・木曜日・金曜日の5日間。自分にはかなりの負担に感じました。
多くの人たちが飯を食べて生きていくためにしている当たり前のことを自分は続けることが苦痛でした。
こんなに働くなんて無理だ。辞めたい。
こういった思考をしている時点で自分は一般的な働き方と、自分の性格や価値観にズレがあると感じました。
ただレールの上から外れてでもやりたいことがあるのか・・・と言われるとそんな大層なことはないんですよね。
長時間労働なんてせずに遊びたい

まず、第一に遊びたいです。ドラクエの世界に飛び込んだらまず自分は「職業:あそびにん」間違いなしです。
ゲームしたいし、漫画や小説読みたいし、映画も見たい。本当に余裕があるなら旅行したいです。
ゲームに関してよく言うじゃないですか。
「ゲームなんて年を取るとやらなくなるよ」
いやいや、そんなわけないじゃないですか。まるで飽きがこなくて底が知りえません。
むしろどんどん新しいゲームが出てきて、やってみたいと興味を持つ一方です。
こんな状態で1日8時間労働。1時間休憩があるなら拘束時間は9時間。そこから通勤時間も1時間かかるなら行きと帰りで2時間。身支度とほんのちょっと残業も加えて1時間。
仕事をするために12時間消えるんですよ。1日の半分を仕事に捧げているというわけです。遊び人の自分にとっては長時間労働の生活リズムが、性格的に合わないと感じました。
人間関係があまりよくない

自分の入った大企業は確かに安定しています。
夜勤も無ければ、力仕事でしんどい思いやノルマのあるハードワークでもありません。
ただどんなに労働内容が良くとも、周りにいる人間関係というのは中に入ってみないと分かりませんし、こればっかりはガチャです。
この悩みは一生付きまとう問題ですよね。どれだけ条件が良くても、毎日顔を合わせる人たちとの相性が悪ければ、心は確実にすり減っていくわけです。
事実、人間関係の面で思っていた以上にストレスを感じることがありました。
最近は、「安定している=幸せ」という単純な話でもないのだと考えるようになりました。生活は守られていても、精神が削られていく環境が本当に健全なのかは別問題です。
人間関係は評価シートにも給与明細にも表れませんが、確実に人の人生に影響を与えると思っています。
実家暮らし
フリーターという収入が不安定な状態においては、自分の場合は実家暮らしの方が楽でした・・・。
ただここで言う楽さとは、精神的快不快ではなく、生活が破綻する確率が低く、将来の選択肢を保持しやすいという意味での構造的な楽さです。
実家で暮らしながら副業を頑張ったりする。そしてフリーター以外での収入を確保して将来に向けて生活の安定性を高めつつ、将来的な選択肢を段階的に増やしていくことができます。
この実家というセーフティーネットがあるおかげで正社員を辞めてフリーターを選択するということが追い風になりました。
フリーターという決意を、無謀ではなく現実的なものにするためには、設計図を作れるかどうか

何十年も働き続けることが前提であるにもかかわらず、正社員であっても「とりあえず1年だけ頑張ってみるか」という感覚で働いていました。最初から辞める可能性を視野に入れている以上、それは時間の問題だったとも言えますね・・・。
フリーターを決意するにあたって大事なのは「覚悟」ではありません。少なくとも自分はそう思います。覚悟という根性論で飯は食っていけません。
フリーターは収入が不安定なことが多く、どんだけ覚悟があろうがそのフリーターという弱い立場は変わりません。
そして重要なのは、この社会的に「不利な構造をどう補正するか」という設計図が必要ということです。
例えば、
- 実家というセーフティーネットを活かしながら生活コストを抑え、その余力で副業など別の収入源を育てること
- フリーターという状態が長期化した場合でも生活が破綻しないよう、あらかじめ期限や出口戦略を設定しておくこと
- フリーターとして生活しながらでも、より安定した選択肢へ移行できる余地を確保できるかどうか
ただただ「遊びたいから」「上司が嫌いだから」「1年頑張ったら精神的に限界だから」といった理由以外にも、やはりこういった上記の設計図を持てるよう意識しつつ、フリーターができる「と思う」から自分はフリーターを決意した・・・ということになります。
この選択は最善かどうかなんて分かりません。どう転んでも結果論になります。
ただ、少なくとも自分にとっては、正社員で消耗することは唯一の正解ではなく、フリーターという選択肢も検討に値するものだと考えたということです。